こんにちは、働くニートおにぎりパンです。
先日栃木県の那須烏山市で行われた「山あげ祭り」というお祭りに行ってきました。
その時のことをレポートしたいと思います。
今回、私は山あげ祭り初参加で何も予習せずに行ったのですが、事前知識があるとなお楽しめたと思うので、皆さんここで山あげ祭りについて勉強していってください!!
それでは行ってみよう!!
~目次~
山あげ祭りとは?
「山あげ祭」は栃木県那須烏山市のお祭りです。
お祭りの起源は1560年に遡ると言われており、非常に伝統のあるお祭りです。
また、街中に即興の舞台を組み上げ歌舞伎などの演舞を披露するという全国的に見てもかなり珍しいお祭りでもあります。
即興舞台で行われる歌舞伎は山あげ祭の代名詞でもあり、このお祭りが重要無形民俗文化財に認められ、2014年11月にはユネスコ無形文化遺産にまで認定される大きな要因となりました。
山あげ祭りの見どころは?
ゲリラ的に舞台を組み行われる歌舞伎や狂言
山あげ祭の特異的な点として、街中でのゲリラ歌舞伎やゲリラ狂言が行われます。
この文章だけでは意味が分からないと思うので、もう少し詳しく書きますと、、、那須烏山の山あげ祭では、街中で舞台を組み、その舞台上で歌舞伎や狂言を披露し、神楽が終わると舞台を片づけ、次の場所に行き舞台を組み立て、、、ということを繰り返します。
初見では本当にびっくりすると思います。
ものの1時間ほどで町の道路のど真ん中に立派な手作り舞台が組み上げられる光景は本当に見事なものです。
正直、かなり衝撃的な光景です。
そして、時間になると組み上げられた舞台の上で歌舞伎や狂言などの演武が行われるのです。
このゲリラスタイルの演武が重要無形民俗文化財に認定され、のちにユネスコ無形文化遺産へとつながることとなる、まさに山あげ祭りの顔といっても差しさわりのない魅力です。
以下私のレポート。。。
▲20時開演の舞台に間に合うように手早く舞台を組み上げていく若衆たち
▲遅れること10分ほどで舞台が始まります。最初は挨拶と舞台の概要説明。小学2年生の少年が堂々とした口上とともに舞台の説明と演目の説明をしてくれました。
▲とうとう歌舞伎が始まりました。演目は「戻橋」。
▲本当に舞台装置が凝っており、暗くなってからの演目ではライトを使った演出もとてもよく映えます。
▲女が鬼であることを見破り、切りかかる渡辺綱
▲渡辺綱から逃げていく鬼
▲布を被った鬼が再び舞台の上に登場
▲鬼を追ってきた渡辺綱
▲被っていた布をはぎ取られ髪を大きく振り乱す鬼。すさまじい迫力です。
▲とうとうクライマックス!!鬼が真の姿を現します!!
▲ぶれてしまいましたが、クライマックスにふさわしい大立ち回り。
▲鬼は髪を振り乱し、渡辺綱を追い詰めていきます。
▲渡辺綱ピンチ!!とうとうここまでか、、、
▲しかし間一髪。鬼の腕を切り落とし鬼を撃退することに成功するのでした。
いかがだったでしょうか?
面白そうでしょ??
結構凝ってるでしょ???
素人の歌舞伎とはいえ、町の方々はこの日のために練習を積み重ねてきているだけあって、かなり面白かったです。
私自身、歌舞伎を見るのは初めてだったので、歌舞伎の良し悪しはわかりませんが、無料でこのような貴重なものを見られるだけで本当に山あげ祭に参加した意味があると思います。
大の大人たちが担ぎ町中を練り歩く「八雲神社神輿」
御神輿を担ぎ街中を練り歩く姿も山あげ祭りの魅力の1つでしょう。
▲御神輿を担ぐ若衆たち。皆さん気合が入ってます。
御神輿を担いだ若衆は祭中の3日間、独特の掛け声を上げながら街中のいたるところを練り歩きます。
時には御神輿を担いで御神輿大回転をしたりとなかなか見ごたえがあります(動画があるのですが、アップトード方法がわからぬ、、、)。
東京などの都会ではなかなか御神輿を担ぐという経験ができない関係上、那須烏山の外から来る人のための御神輿もあり、毎年その御神輿を山あげ祭で担ぎたいという人を募集しているとかしていないとか。。。
軽く探してみたのですが、そのような募集をしているサイトを見つけることが出来なかったので、噂の真相は闇の中です。。。
町ごとに互いのリズムを競い合う「ブンヌキ」
山あげ祭りの期間中、街中にはお囃子を打ち鳴らし続けている屋台がいたるところにいます。
▲お囃子をかき鳴らす屋台
この屋台は町ごとに存在し、それらを打ち鳴らす楽団や周囲を守る若集もその町ごとの人たちから構成されています。
独特のビートを刻む屋台同士が路上で鉢合わせたときにはじまるのが「ブンヌキ」です。
ブンヌキは互いの町のプライドをかけた勝負で、お囃子のリズムの良さ、音の大きさと力強さ、そして持続力などを競います。
ブンヌキはその年の当番町の合図で始まり、笛、太鼓、鉦が街中に響き渡ります。
お囃子の維持力も競う対象になっているため、ブンヌキの最中の奏者の交代は敗北を意味することになります。
そのため互いの町の精鋭楽団が渾身の力を振り絞り演奏を競い合うことになります。
その様は圧巻の一言に尽きます(↓拾い物ですが参考にどうぞ)。
また、屋台へのお触りは厳禁となっており、ブンヌキが祭中のトラブルの最たる原因になっているともいわれているようです。
絶対に屋台に触れないようにしましょう。
アクセス・駐車場
アクセスと駐車場について紹介します。
お祭りとなると駐車場を心配される方が非常に多いと思いますが、お祭りの開催期間中は那須烏山市内に無料駐車場が大量に設置されるため車でも安心して訪れることが出来ます。
また、公共交通機関を利用しても、最寄りの烏山駅から徒歩で会場へとアクセスできるため、交通の便については特に心配する必要はないでしょう。
アクセス
車
東北自動車道:宇都宮IC、矢板ICから約50分
北関東自動車道:上三川ICから約50分
常磐自動車道:那珂ICから約50分
公共交通
JR宇都宮駅からJR烏山線で50分、終点「JR烏山駅」で下車
駐車場
駐車場は会場付近のいたるところに設置され、総駐車可能台数は約1000台分にものぼります。
よって車でお越しの際にも駐車場に困ることはないでしょう。
会場から少し離れた駐車場でもJR烏山駅間の無料シャトルバスがピストン輸送しているので安心して駐車することが出来ると思います。
開催期間
開催期間は毎年、第四土曜日を含む金・土・日曜日の3日間です。
まとめ
栃木県那須烏山で毎年7月末の週末3日間にわたり開催される「山あげ祭」についてまとめてみました。
いかがだったでしょうか?
全国的に見てもかなり異色なお祭りだと思うので、一見の価値は確実にあります。
気になった方はぜひ山あげ祭に参加してみてください。
ではでは~ノシ