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インフルエンザの予防法について科学的根拠を調べてみた

こんにちは、おにぎりパンです。

 

前回、インフルエンザの予防接種の記事を書いたんですけど、もう世間一般ではインフルエンザの流行が来てしまっているようで、遅きに失した感が否めませんでした。
効力4倍!?インフルエンザ予防接種の豆知識

 

そこで、今回は今からでも間に合うインフルエンザの予防法について書いてみます。

 

と言っても、インフルエンザの予防法なんて至る所に記事が書かれていると思うので、その内容を科学的な視点から読み解いていこうと思います。

 

この記事を読んで皆さんもインフルエンザ対策マスターになりましょう。

 

インフルエンザの感染経路

インフルエンザの予防の話をする前に、インフルエンザの感染経路について知っておきましょう。

 

『感染』と聞いて多くの人は『空気感染』という言葉を思い浮かべるのではないでしょうか?

 

私も真っ先に思い浮かべました。

 

○○感染で一番聞き馴染みのある言葉が『空気感染』ないのでしょうか?

 

ぶっちゃけ私は空気感染以外の『○○感染』を知りませんでした(笑)

 

話を戻します。

 

調べてみると、インフルエンザの感染経路は『飛沫感染』『接触感染』の2つが主だそうです。

 

飛沫感染

飛沫感染はインフルエンザ感染者の咳やくしゃみで空気中に吐き出されたウィルスを口や鼻で吸い込んで感染してしまう経路です。

 

この咳やくしゃみで吐き出されたウィルスは1~2m程度で落ちてしまうので、感染者の近くにいなければ飛沫感染は防ぐことができます。

 

以下に『飛沫感染』と『空気感染』の違いを書きましたが、インフルエンザウィルスの感染経路は『飛沫感染』であって『空気感染』ではありません。

 

聞き馴染みのある空気感染は『飛沫咳感染』といい、厳密には今回紹介した『飛沫感染』とは別物として考えます。

『飛沫感染』は感染者の周囲1~2mでウィルスが落ちてしまうのに対し、『飛沫咳感染(空気感染)』はウィルスがさらに遠くへ飛んでいくため、感染者と距離を取っていても感染します。

つまり、同じ空間にいるだけで危険なのが空気感染です。

 

接触感染

接触感染は感染者が触れたもの(ドアノブやつり革など)に残ったウィルスを触ってしまい、汚染された手を目・鼻・口などに近づけることでウィルスに感染してしまう経路です。

 

感染者が咳やくしゃみを抑えたり、鼻水をぬぐった手で物を触ることで発生します。

 

なので、感染者はティッシュペーパーなどで口と鼻を抑え、使用後のティッシュペーパーをを速やかにゴミ箱へ捨てることを推奨されています。

 

インフルエンザの予防手段

以下に代表的なインフルエンザの予防手段を上げています。

 

ワクチン(予防接種)

前回も取り上げました予防接種です。

 

お金がかかりますが、科学的・統計学的根拠から言っても、インフルエンザ対策としてはこれが最高です。

 

科学的にはインフルエンザにかかる前にインフルエンザウィルスに対する抵抗力をつけることにより、インフルエンザを予防することができます。

 

CDC(米疾病対策センター)の統計データによると年によってばらつきはありますが、アメリカ国内ではワクチンが平均で40%程度、最高で60%ほど効いていることがわかります。

 

つまり、予防接種を受けるだけで感染リスクが40%低下するのです。

 

前回の記事の内容を踏まえると午前中に受ければ効果は4倍なので160%ウィルス感染リスクを下げることができます!!!(←その理屈はおかしい)

 

健康的な生活で免疫力を高める

こちらも、自身の抵抗力を高めようという話ですね。

 

古くから人間の免疫力についての研究は盛んにおこなわれていました。

 

そして、様々な要因が免疫力を低下させることが知られており、『運動・栄養・睡眠』がとりわけ免疫力にかかわっていることが知られています。

 

特に冬は寒くて日照時間が短くなり、外で日光を浴びる機会が減るため、日光を浴びることで生成されるビタミンDを多く摂取するように心がけましょう

 

ビタミンDはキノコ類、魚介類、卵などに多く含まれています。

 

また、適度な運動は免疫力を高めることが知られていますが、過剰な運動は逆に免疫力を低下させることが知られています。
(J Sports Med Phys Fitness. 1990 Sep;30(3):316-28.
S Afr Med J. 1983 Oct 1;64(15):582-4.)

 

運動の強度には気を付けましょう。

 

適度な温度・湿度を保つ

こちらはウィルスが働きにくい環境を作ろうという予防法ですね。

 

一般的にウィルスの感染力は低温・低湿度になると強くなるといわれています。

 

2007年にマウントサイナイ医科大学が出した論文によると室温20℃以上、湿度50%以上でウィルスの感染力が低下することが確認されています。(ただし、温度20℃、湿度65%では感染力が下がらなかった)

 

また、低湿度では粘膜の防衛機能が低下するという研究も存在します。

 

ですから、部屋にいるときには室温20℃以上、湿度50%以上という数字を意識してみてください。

 

手洗い

こちらは接触感染による感染を予防しようという考え方ですね。

 

手を洗い手についたウィルスを洗い流すわけです。

 

ところで、皆さん手洗いはどれだけすればいいかご存知でしょうか?

 

10秒?20秒?1分?

 

この辺は議論があるところですが、とある医療従事者は「感染対策の基本研修では30秒の手もみ洗いと習った」と言っていました。

 

その一方で、平成18年の研究報告では10秒と30秒では効果は変わらず、1分間の手洗いもしくは10秒の手洗いを2回行うのがいいと報告されています。

 

時間による効果の差はありますが、何秒だろうが洗わないよりかはずっといいので手洗いはしましょう。

 

うがい

こちらは飛沫感染、接触感染両方を予防する方法ですね。

 

飛沫感染にせよ接触感染にせよ口の中に入ってしまったウィルスを洗い流そうという予防法です。

 

唐突ですが、皆さんうがい薬って使ってますか?

 

イソジンとかですね。

 

うがいの風邪やインフルエンザ予防について調べてみると、うがい薬の効果を疑問視する話が結構多いんですね。

 

その一つが、酪農学園大学の記事です。

 

この記事で紹介されている論文では387人をくじ引きで3つのグループに分けて2か月で風にかかった人の比率を出しています。

 

グループ分けは以下の通りです。

 

グループ①:水でうがいをするグループ
グループ②:うがい薬でうがいをするグループ
グループ③:うがいをしないグループ

 

結果、グループ①(水でうがいをする)の人たちが一番風邪にかかりにくく、グループ②(うがい薬でうがいをする)とグループ③(うがいをしない)の間に差はないということを報告しています。

 

また、平成9年に報告された研究では、うがい薬よりも紅茶でうがいをしたほうがインフルエンザの予防になるということが報告されています。

 

いずれの研究でも、うがい薬はのどの粘膜を傷つけ、結果として感染リスクを高めているのではないかと考えられています。

 

以上のことより、うがいは水か紅茶でするのをおすすめします。

 

人ごみを避ける

こちらは飛沫感染、接触感染両方を予防する方法ですね。

 

感染者に近づかないことが一番の予防なのかもしれませんね。

 

マスクの着用

こちらは飛沫感染を予防する方法ですね。

 

日本人はマスク好きですよね。

 

風邪だろうがなかろうが年中マスクつけてる人もいますよね。

 

さっさと結論を書いてしまいますが、実はこのマスク着用という予防方法、科学的根拠がないんです。

 

2010年に千葉科学大学が『マスク着用にインフルエンザ予防のエビデンスはあるか?』という研究報告をしています。

 

この報告は世界のマスク着用の感染防止効果を調べた論文をまとめたものとなっています。

 

その結果、マスクの感染防止効果を報告している論文はあるものの、より臨床に近い条件の論文ではその効果が否定されているとしています。

 

一方で手洗いに関しては小児肺炎などの感染予防効果があると認めています。

 

ちなみに、こういった研究を元にしているのか、WHO(世界保健機関)やCDC(米疾病対策センター)のインフルエンザ予防ガイドラインは、マスクの着用よりも手洗いを強く進めています。

 

まとめ

今回、インフルエンザの予防方法について科学的な視点を含めてまとめました。

 

その結果、巷に流れている予防方法に怪しげな情報が混ざっていることがわかりました。

 

ex)マスクの着用、うがい薬の使用

 

皆さんもインフルエンザを予防して Happy!! な冬を過ごしましょう!

ABOUT ME
おにぎりパン
名前:おにぎりパン 年齢:アラサー 生息地:石川県産,広島在住 職業:大学院生 趣味:旅行,映画,ラジオ