こんにちはおにぎりパンです。
この3連休は引っ越しを見据えた大掃除をしていたので、ブログのほうをサボってました。
話は変わりますが、冬ですね。
冬と言えばインフルエンザです。
そうですよね(威圧)。
Twitterなんかを見てると「会社でインフルが出た」なんてtweetを見かけるようになりました。
そこで、今回はインフルエンザ予防接種について、あまり知られていないことを紹介してい聞こうと思います。
この情報を知ったうえでインフルエンザ予防接種を受けると予防率が上がるはずです、知らんけど。
~目次~
日本のインフルエンザ予防接種実施率は?

初めに、日本におけるインフルエンザ予防接種の実施率ってどの程度か知ってますか?
平成28年度の厚生労働省調査によると、インフルエンザ予防接種を受けている人は50.2%だそうです。(厚生労働省HP:定期の予防接種実施者数 より)
きれいに半分ですね。
皆さんこの数字どう思います?
私のような大学受験以来、予防接種を受けたことがないズボラな人間は「そんなに受けてるの!?多くない?」と感じるわけです。
私はせいぜい2~3割程度の人しか受けていないと思ってました。
インフルエンザ予防接種の意外と知られていない話
ここからは、インフルエンザ予防接種について知っておくと得する話をしていきます。
各パートの後ろのほうは細かい話なので興味ない方は読み飛ばしても大丈夫です。
インフルエンザ予防接種は午前中に受けるべし
その題名の通りです。
実は『インフルエンザの予防接種』は午前中に受けた方が効果が出るということが科学的に証明されているんです。
この効果はインフルエンザウイルスの種類によって効果の程度が変動するんですが、午前中に予防接種を受けた人と、午後に予防接種を受けた人の間でウィルス抗体の数が最大4倍ほど違っていたという結果が示されています。
詳しくは以下に記します。興味ない方は読み飛ばしてください。
これは2016年5月にワクチン学会誌『Vaccine』に掲載された英国バーミンガム大学の研究です。
この研究では、276人の65歳以上の健康な老人(病気持ちじゃない、免疫疾患を持っていない、免疫抑制剤を服用していない)を対象にして行われました。(期間:2011年~2013年)
276人を以下の2グループにわけてインフルエンザ予防接種を受けてもらいました。
グループ①:午前中(9時~11時)に予防接種を受ける
グループ②:午後(15時~17時)に予防接種を受ける
この後、1月後の血液中のインフルエンザ抗体の濃度を調べました。
調べた抗体は3種類(A型/H1N1,A型/H3N2,B型)です。
その結果、午前中に予防接種を受けた患者の一部ウィルス抗体が増加することが分かりました。
具体的には
A型/H1N1の抗体 4倍増
B型 1.5倍増
A型/H3N2 変化なし
となったそうです。
・高齢者に対しての実験であること
・抗体が増えたから絶対にインフルエンザにかからないわけではないこと
『Morning vaccination enhances antibody response over afternoon vaccination: A cluster-randomised trial』
Joanna E. Long, et al. Vaccine. 34(24): 2679–2685 (2016). doi:10.1016/j.vaccine.2016.04.032 より
その後2016年11月に大阪大学の研究グループが、マウスで同様の実験を行い、副交感神経の活性に伴うリンパ球の増加が原因であると報告している。
昼行性である人間の副交感神経の活性はちょうどお昼過ぎくらいらしいので、午前中に予防接種を受けた方がいいとのこと。
しかしながら、リンパ球の数による問題ならば、ウィルス種で差異が生じることの説明ができていないように感じる。
詳しい人教えてちょーだい!
『Adrenergic control of the adaptive immune response by diurnal lymphocyte recirculation through lymph nodes』
Kazuhiro Suzuki, et al. J Exp Med. 213(12): 2567–2574 (2016).
doi: 10.1084/jem.20160723
予防接種の予約は偶数人でするべし

こちらも題名の通りです。
といいますのも、予防接種の薬が入っているアンプル(瓶)って一本で2回分なんです。
そして、開けたらその日のうちに使い切らないとダメなんですね。
病院としては、薬を無駄にしたくないので、一本を使いきれる偶数人で受診に来てくれたほうが助かるそうです。
病院によっては、2人で予約した場合、予防接種料金が安くなる割引をしているところもあるそうなので、調べてみてはいかがでしょうか?
この記事を信じて予防接種を受けるべし

胡散臭い話に関しては、情報ソースを提示したつもりなのですが(少ないけどね!ブログだから勘弁してね)、この記事を信じてみてください。
プラシーボ効果ってやつですね。
知らない人のために言い換えますと、『思いこみの力』ってやつです(笑)
でもプラシーボ効果ってバカにできないんですよ。
実際に、プラシーボ効果は実験的にも証明されてますからね。
人体の不思議ですね。
ですから、皆さんも「予防接種は午前中に受けると効力が4倍になる」と信じて受けるようにしましょう。
以下プラシーボ効果についての実験。興味ない人は読み飛ばしてください。
こちらは2010年に『PLOS ONE』という科学誌に掲載されたハーバード大学の論文です。
この研究では平均年齢47±18歳のIBS(過敏性腸症候群)の人たちを対象に実験が行われました。(期間:2009年8月~2010年4月)
IBS(過敏性腸症候群)は緊張するとおなかが痛くなったり下痢もしくは便秘になったりするやつです。
一回の実験を3週間として、重度のIBS症状を持つ人たちに2種類の錠剤のどちらかを飲んでもらいました。
錠剤①:体に無害なものでできている。IBSの症状を和らげることを説明して飲んでもらう
錠剤②:成分は錠剤①と同じ。特に何も説明せずに飲んでもらう
3週間にわたる実験の中間検査(11日目)と最終検査(21日目)において、錠剤①をのんだグループのほうが有意にIBS症状の緩和がみられたそうです。
思い込みの力ってすごい!!!
まとめ
今回、インフルエンザの予防接種を受ける前に知っておくとお得なことを書いてみました。
内容は
・インフルエンザ予防接種は午前中に受けるべし
・予防接種の予約は偶数人でするべし
・この記事を信じて予防接種を受けるべし
です。
皆さんもインフルエンザに気を付けておすごしください。
追記:インフルエンザの予防方法についての記事も書きました。