こんにちは、おにぎりパンです。
とうとうこの日がやってきましたね。14年ですか。とうとう「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」から始まった「新劇」と呼ばれるシリーズが完結しました。
エヴァンゲリオン自体は私が生まれる前の作品で、社会現象となった1995年のアニメ版もリアタイの記憶はほとんど無く、ある程度大きくなってからキッズステーションかアニマックスで見たアニメが私の初エヴァだったと思います。とは言え、アニメも観て、劇場版の「Air/まごころを、君に」も観て、コミックスも買っていた程度に思い入れのある作品だったので、当時高校生だった2007年に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」が公開された時は本当に興奮しました。そこからいろいろな理由で製作が遅れたり、時には止まったり、完成したと思ったらコロナウィルスで公開延期になりだったので、本当にこの時を待っていました。
当然私は公開日当日に観てきました。もうここで感想書いちゃいますけど、「最高!」でしたね。
ということで本記事では映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」についての感想を書き連ねていきます。
映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のあらすじ
庵野秀明監督による大ヒットアニメ「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの完結編。1995~96年に放送されて社会現象を巻き起こしたテレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を再構築し、4部作で新たな物語を描く「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ。2007年に公開された第1作「エヴァンゲリオン新劇場版:序」、09年の第2作「エヴァンゲリオン新劇場版:破」、12年の第3作「エヴァンゲリオン新劇場版:Q」に続く今作は、庵野総監督の下、テレビシリーズから新劇場版までシリーズに深く携わってきた鶴巻和哉と、新劇場版シリーズで副監督など務めてきた中山勝一が監督を担当し、新たな結末が描かれる。テーマソングは、これまでの新劇場版シリーズも担当した宇多田ヒカルが引き続き手がけた。タイトルロゴには「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の最後に、楽譜で同じところを繰り返す際に使用される反復(リピート)記号が付く。
「素晴らしい」の一言に尽きますね。
冒頭でも書いたように個人的に「ヱヴァンゲリヲン」はそこそこ思い入れのある作品なので、ガチ勢ほどではないにしろそこそこヱヴァンゲリヲンの知識はある方だと思いますが、本作はアニメ版とも旧劇場版ともコミックスとも違う全く新しいヱヴァンゲリヲンとなっていました。
庵野秀明総監督に送りたい言葉はもうこれだけですね。
「おめでとう。そして、ありがとう。」
映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の感想
率直に書かせていただくと、現状今年一番の作品でしたね。ヒットどころか場外ホームランくらいに好きです。
初めに書いておきますが、「この作品から観る!」というのは絶対に止めた方がいいです。ただでさえ難しい話なので全く理解できないと思います。せめて新劇場版:序・破・Qは観てから臨んでください。
感想は以下に書いていきます。
何といってもカッコいい!!
冒頭の戦闘からそうですが、これまでの エヴァ vs 使途 という構図から一変してエヴァ vs エヴァシリーズという人間対人間という構図になっており(この辺はQからそうですね)1対多数の戦闘は非常に爽快感があり見ものです。
そして、物語終盤へ突入する戦艦同士の打ち合いやそこからの展開も素晴らしい限りでした。庵野、ありがとな。
一方で、最初の戦闘からしばらくは突如として牧場物語が始まり、「!?」となりましたが、あのシーンはあのシーンで、シンジの立ち直りだけでなく、これまで出会った人たちの生きざまを見せる意味があったり、旧作では加持リョウジがよりどころであったアスカに新たなよりどころを与えたりと大きな意味を持つシーンだったので良かったと思います。とはいえ、少し長すぎやしないか?とは思いました。
これまでの映像化作品の中では断トツでわかりやすい
人気はあるけど、内容が非常に難解であることで有名な「ヱヴァンゲリヲン」ですが、本作はこれまでの作品と比べて非常にわかりやすく描かれていたのではないかと思います(正直私の知識が昔に比べて増えたからそう感じるだけかもしれませんが・・・。)。
特に顕著だったのが、最終的にラスボスポジションとなる碇ゲンドウの目的があそこまで明確に表現されたのは映像化作品の中では本作だけであり、非常にわかりやすかったと思います。
また、旧作では「惣流・アスカ・ラングレー」だったアスカがなぜ「式波・アスカ・ラングレー」と名前を変えたのかも、本作のアスカの在り方で納得できるものとなっていました。
とはいえ、ヱヴァンゲリヲンの世界観自体が我々の世界をベースにしながらも非常に特徴的な「旧約聖書」を土台とした独自の設定がてんこ盛りな作品なので、その辺の前知識が無いとわからないのは仕方がない部分ではありますが。。。この辺の前知識に関してはYouTubeやニコニコ動画にヱヴァンゲリヲンの解説動画が複数上がっており、基本的な世界観や設定はそこまで大きく乖離していないと思うので、適当に一本見ておくのがいいと思います。正直、アニメや漫画を追っているだけでは情報整理が間に合わず、どうしても難解な作品となってしまいます。
一方で、セカンドインパクトで何が起き、新劇破のニア・サードインパクトで何が起き、これから起こす、アディッショナル・インパクトで何を起こそうとしているのかなど、仕方はないですが、どうしても説明的なセリフ回しになりがちなところは少なからず気にかかりました。
ベテランキャストの熱演
1995年のアニメ版から変わることのないキャストが現在も本作でキャラクター達を演じてくださったことが本当にうれしくて仕方がないです。
キャラクターの心理描写が非常に繊細なヱヴァンゲリヲンの演技は本当に難しかったと思いますが、それでも声の演技でそのキャラクターのスタンスが明確に示されるのは、ベテラン声優ならではの技術だと思います。
特に「綾波レイ」と「そっくりさん」を演じ分けた林原めぐみさんと、三石琴乃さんの「ヴィレ長官の葛城ミサト」と「ミサトさん」の演じ分けには本当に感心させられました。
まとめ
映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観た感想を書いてきました。
本映画の良かった点・気になった点をまとめると以下のような感じです。
やっぱり戦闘はカッコいい!
設定や世界観が比較的わかりやすかった
マリ推しの私としてはマリの優遇は非常にうれしい
どうしても間延びしているように感じるシーンがある
説明台詞が少し多い
個人的には絶対に見てほしい作品です。これまで公開を待ち望んでいた一方で、おそらくヱヴァンゲリヲンの映像化作品としては本作が最後となるだろうことからの喪失感は否めませんが、本当に申し分ない出来の作品なのは間違いないので、エヴァファンは絶対に見てほしいですし、これを機にヱヴァンゲリヲンの難解な世界観に踏み込んでみるのもいいのではないでしょうか?
最後に庵野秀明総監督に
「おめでとう。そして、ありがとう」