2021年公開映画

映画「ブレイブ 群青戦記」感想

こんにちは、おにぎりパンです。

先日「ブレイブ 群青戦記」という映画を観てきました。公開前から結構大々的にCMが流れ、大きく持ち上げられていた印象があったことに加え、公開当初は映画ドットコムの評価が4.0とかなり高かったことから、気になっていた作品だったので。。。

蓋を開けてみるとですね。。。うん。。。これは、、、どちらかというとクソ映画だな・・・。

ということで本記事では映画「ブレイブ 群青戦記」についての感想を書き連ねていきます。

大きなネタバレは書きませんが、一応ネタバレを書く際は白文字で見えないようにしとくので、ネタバレ部分を読みたい人は記事の該当部分をドラッグしてください。

映画「ブレイブ 群青戦記」のあらすじ

 

あらすじ

スポーツ名門校で弓道部に所属する西野蒼は目立つことが苦手で、弓道場で練習に打ち込むばかりの日々を送っていた。幼なじみの瀬野遥は、そんな蒼のことを心配している。ある日、1本の雷が校庭に落ちた直後、突如として校庭の向こうに城が出現、校内には刀を持った野武士たちがなだれ込んでくる。全校生徒がパニックに陥る中、歴史マニアの蒼は、学校がまるごと戦国時代、しかも“桶狭間の戦い”の直前にタイムスリップしてしまったことに気づく。織田信長の軍勢に友人たちを連れ去られた蒼は、後に徳川家康となって天下統一を果たす松平元康と手を組み、野球部やアメフト部の選抜メンバーたちと共に立ち上がるが……。

 

 

「ブレイブ 群青戦記」映画ドットコム

 

いわゆるタイムスリップもので現代人が過去に飛ばされるパターンですね。この手の作品は古くは「戦国自衛隊(1979)」から始まり、現在でもラノベの「織田信奈の野望」やなろう系小説とそのコミカライズの「戦国小町苦労譚」などがありますね(戦国小町苦労譚は面白いです。私はコミックを読んでいますがおすすめですよ)。だいたい、この手の作品はテンプレートがある程度決まっており、現代人としての知識(先の歴史や科学の優位性)でアドバンテージを取るか、近代兵器でもってアドバンテージを取るかになりますね。

 

 

本作では、CMなどでもすでに出てますし、あらすじにも書いてあるように、スポーツ名門校という点を活かして、一般人よりも高い身体能力と近代スポーツによる戦いが描かれるということが読み取れますね。

では実際見てみて、どう感じたかを次項で書いていきますのでゆるりとおつきあいください。

 

映画「ブレイブ 群青戦記」の感想

率直に言ってクソ映画ですね。

一応断っておきますが、私は原作未読で映画を見て、本作の原作コミックがヤングジャンプで17巻というそこそこのボリュームでもって完結したということを、この記事を書くために多少調べた結果知りました。その上での感想になります。

正直私には合わなかった。期待値が少し高すぎた点と、最近良作を見過ぎた反動なのか、映画ドットコムですら過大評価されているように感じるくらいに本作は合わなかったです。

あえて点数つけるなら55点くらいですね。映画ドットコム的には2.5~2.7程度が妥当だと思います。

本作の感想は以下の通りです。

着想は面白い

先述の通り、戦国時代へのタイムスリップというのは映像化されているかはともかく、これまでも多く描かれてきた作品(「戦国自衛隊(1979)(2005)」「織田信奈の野望」「戦国小町苦労譚」)であり、決して新しいことはありません。

 

 

本作の面白い点はまず、これまでのタイムスリップものでは、この先の歴史を知っていることを強みに立ち回る、圧倒的な火力を持つ近代兵器でもって有利に立ち回るというのが王道だったのですが(本作でも現代知識で有利に立ち回ってます)、そこにスポーツ強豪校という身体能力の高い高校生と戦国時代には無かった近代スポーツというものを取り入れているのは面白い観点だと思います。

また、だいたいこういったタイムスリップ作品は織田信長など、勝者の側につく作品がほとんどだと思います。しかし、本作では(局地的に見れば勝者である「松平元康」についているものの)大局的には敗者である今川義元サイドについており、織田信長とは敵対関係にあるというのは割と新しいのではないかと思いました。

しかし、一方で、主人公たちがあくまでスポーツの延長線上で戦い、相手を制圧するというのは流石に無理があるのではないかと思います。

現代でも死人が出る事故が定期的に起こる弓道や、真剣を使った剣道などならまだし(剣道部は木刀で戦っていましたが・・・。)も野球やアメフトで大人数を制圧するのは流石にちょっと・・・って感じですね。そりゃ野球部の肩で硬球を投げつけられると当たり所が悪ければ死にますけど、相手は鎧を着て武装した足軽兵でしょ?ちょっと無理があるかなぁ。部分的にはやっていましたが、金属バットで戦う方が現実的でしょうね。

アメフト部も非常にいい体格してるんだから、体当たりで敵を倒していくというのは理解できるし、十分に可能だと思います。実際に、現代の研究では戦国時代の男性の平均身長は158 cmしかないとされており、平均身長173 cm の現代人。しかもアメフトやっている男性ともなれば、制圧も可能でしょう。しかし、それは同数での対決を考えればです。25人 vs 500人ともなればちょっと現実離れしすぎですね。また、アメフトで戦うなら、その辺の体格差などをしっかりと描写するか、多少説明的になってでも視聴者に伝える工夫をすべきだったと思います。

たしかに史実でも多勢を少人数で打ち倒すという戦は数多くあります。例えば、本作でも名前の挙がる「桶狭間の戦い」や「300 スリーハンドレッド」という題で映画化もされている古代ギリシア・スパルタの「テルモピュライの戦い」、人類史初の完全包囲殲滅戦を成し遂げたカルタゴ軍の知将ハンニバルの「カンナエの戦い」などですね。しかし、いずれの戦いにおいても、地形と戦術が非常に上手くかみ合った結果であり、本作のような敵の拠点での戦いでは決して無かったわけです。

時代による命の価値の違いの表現はいい

この手の作品では割と仲間を殺したがらない傾向が強く、結局タイムスリップした現代人がほとんど無双していくパターンがほとんどなのではないかと思います。その点本作ではかなり容赦なく学校の仲間たちが殺されていき、中盤にはその死を悲しむ主人公・蒼と松平元康との現代と戦国時代では命の価値観がまったく違うという所にも触れており、この価値観を序盤から描いた作品はそう多くはないと思います。

役者陣は熱演していたが・・・

注目のイケメン・美少女若手役者をこれでもかというくらいに集めた本作ですが、この役者陣の熱演はある程度評価すべきでしょう。かなりくさいセリフなんかもありますが、基本的にいい演技をしていたと思います。

特に新田真剣佑と三浦春馬は素晴らしかったです。

しかし、その熱演を塗りつぶすようなクソ演出や雑なプロットに見ていて辟易としてしまいました

大雑把に書けば、合戦の最中に倒れた仲間を抱きかかえる謎の時間、そっぽいBGMでそれっぽい場面に見せる安っぽい演出など、私の日本映画の嫌いなところが詰め込まれたうれしくもない幕の内弁当となっており、正直見てて辛く感じました。

具体的な内容は以下に書きますので読みたい方はドラッグして読んでください。

ネタバレ注意(読みたい方はドラッグしてね)

まず、割と序盤から敵に学校を制圧されて体育館に集められている状況なのに、大声で殴りこむだの物騒な会議をします。もう少し慎重になるべき場面だと思いますし、それを実際に移動しようとする直前まで放置する周りを囲む足軽兵たち。お前たちはなんのためにそこにいるの?非常に不自然極まる展開に早くもおなかいっぱいでした。

次に、クソ映画の王道表現、倒れた仲間を戦いの最中に抱えて名前を叫ぶ、ですね。本作の戦いは基本合戦で、敵味方が入り乱れる乱戦です。しかも敵のほうが圧倒的に数が多いときました。そんなことをしている余裕のある戦いじゃないでしょうが!!演出?そんなことはわかってます。しかし、明らかに不自然極まる演出はもはや演出ではなく制作陣のミスだと思います。

そして、最後に松平元康が救援に来るシーン。近い!!その距離は流石に気付くだろ!!どうして気づかない!羽柴秀吉!!繰り返しになりますが、不自然すぎる演出はもはや演出ではなくミスです!!

弓道経験者として言っておきたい

私自身弓道をしていたものとして、多くの映像作品で弓道が部分的に描かれ、そのたびに間違いを指摘する「弓道警察」と呼ばれる人たちと同じにはなりたくはないのですが、これだけは言わせてほしい。

押手(左手)を負傷した状態で弓を引けると思うな。

引き方を見れば新田真剣佑さんが弓道をしたことが無いことなんてすぐにわかります。しかし、本作の撮影のためにお忙しい中練習してくださったのでしょう。そこにケチをつけるつもりなんて一切ないです。ただ、もう一度だけ言わせてほしいです。

押手(左手)を負傷して、手ぬぐいを巻いた状態で弓を引けると思うな。

まとめ

映画「ブレイブ 群青戦記」を観た感想を書いてきました。

本映画の良かった点・気になった点をまとめると以下のような感じです。

良かった点

戦国時代に近代スポーツの力で対抗するという着想は面白い

現代と戦国時代の命の価値観の違いが表現されていた

新田真剣佑、三浦春馬の演技は素晴らしい

気になった点

プロットが雑

演出がうんこ

日本映画のダメなところを詰め合わせた幕の内弁当みたいな作品

主人公サイドがスポーツの延長線上で戦うのは流石に無理がある。この辺は着想は面白いが漫画の世界を脱せていない。正直実写化は無謀だったと思う。

 

久しぶりにクソ映画を引いてしまったと思います。とはいえ、クソ映画があるからこそ本当にいい映画のありがたみが引き立つというものです。たまにはクソ映画を味わうというのも大切な時間なのかもしれませんね。

ということで、皆様も金と時間を使ってクソ映画に浸りませんか?ぜひ劇場で「ブレイブ 群青戦記」を見てみてください。

 

ABOUT ME
おにぎりパン
名前:おにぎりパン 年齢:アラサー 生息地:石川県産,広島在住 職業:大学院生 趣味:旅行,映画,ラジオ