2021年公開映画

映画「ライアー×ライアー」感想

こんにちは、おにぎりパンです。

先日「ライアー×ライアー」というラブコメ映画を観てきました。正直、観る気は全く無かったのですが、私が全幅の信頼を置く映画ドットコムの評価が4.0とやたらと高かったので、「時間もあるし、見に行くか!」となったわけです。

結論を書きますとね。。。素晴らしい作品でした。ごめん、正直舐めてたわ。

ということで本記事では映画「ライアー×ライアー」についての感想を書き連ねていきます。

大きなネタバレは書きませんが、一応ネタバレを書く際は白文字で見えないようにしとくので、ネタバレ部分を読みたい人は記事の該当部分をドラッグしてください。

映画「ライアー×ライアー」のあらすじ

 

あらすじ

地味で恋愛経験もない女子大生の湊は、両親の再婚で義理の弟になった同い年の透と同居しているが、無愛想でイケメンで女癖の悪い透のせいで2人の仲はギクシャクし、お互いに冷たい態度を取り合っている。そんなある日、親友の真樹の頼みで高校の制服にギャルメイクで街に出た湊は、街中で透に遭遇してしまう。とっさに女子高生の「みな」だとウソをついた湊だったが、それを信じた透が、みなにアプローチをかけてくる。思いがけず健気で一途な透に、真相を明かすことができなくなってしまった湊は、みなとして透と付き合うことになるが……。

 

 

「ライアー×ライアー」映画ドットコム

 

CMでも言われているように、不仲の義姉弟の姉が高校生ギャルのコスプレをしていたところに、義理の弟がやってきて惚れられて、正体を隠しつつ恋愛をするという話です。

私はどちらかというと恋愛映画はあまり嗜まないので、本作もスルー予定だったのですが、時間があるところにやたら好評ときて、「まぁ見てやるか」となったわけです。

映画終わりのエンドロールの最後で初めて知ったのですが、原作は「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の金田一蓮十郎先生だったんですね。金田一先生の作品は「ジャングルはいつもハレのちグゥ」とその続編の「ハレグゥ」しか知らなかったのですが、小学生の時分にかなりハマった思い入れのある作品だったので、エンドロール終わりにその名を目にして、一人で驚愕していました。劇場を出て速攻ググりましたよ(笑)。金田一先生原作なら、作中のシュールギャグも納得ですわ。

 

映画「ライアー×ライアー」の感想

結論から書きますと、本当によくできた作品です。秀作なのでぜひ劇場で観てください。

原作は金田一蓮十郎先生のコミックで全10巻からなります。

私は前情報は映画のCMのみで観に行って、映画の終わりに金田一先生が原作と知って驚愕しました(笑)。

正直、全く期待してなかったことと、この前見た「ブレイブ 群青戦記」が個人的にかなりクソ映画だったので、過大に評価しているのかもしれませんが、そんなことはないと信じて、本記事を書いていこうと思います。

個人的には80点、映画ドットコム的には3.9~4.1くらいの作品ですね。ぜひ劇場で観てほしいです。

細かい感想は以下に書いていきます。

話が神がかって上手い

別に金田一先生が好きだから言ってるわけじゃないですよ!原作者を知らない段階で映画鑑賞中に思ったことなんで!!

本作は現実では無理があるだろって話ですよね。この辺は漫画原作なのである程度許容せざるを得ない点だとは思います。しかしですね、本作、無理のある基本設定でも話の展開と構成が非常に上手く、後で書く演出の素晴らしさや役者さんの演技の良さも相まって、結構自然と見れちゃいます

まず、話が上手いと思った点としては、ただのキャラ付けだと思っていた各キャラの特徴にちゃんと理由があり、その理由も本作のポイントとなる2人の義理の姉弟の関係を形作るうえで重要なファクターとなっている点ですね。この辺は原作者の金田一先生の手腕でしょうね。

ほかにも本作の話の構成上には、対称的な関係性や立ち位置が多々あり、見ている立場としては本当に丁寧な作りだと感心させられました。物語において対称の関係性を作るのは非常に基本的な部分ではあるとは思いますが、本作は想像以上にその対称性が意識された作りになっており、その対称性も場面によって立場が入れ替わっていたりと本当に細かく変化していっていました。これから見る人たちも作品中のキャラクターの在り方や立場、ふるまいの中に対称性を探してみてください。具体的には主人公・湊とギャル化した主人公・野口みなという対称的な存在。そして、その表面の違う同一人物に全く違う顔を見せる義理の弟・透の二面性。これまで多くの女を泣かせてきた透と、それを軽蔑していたはずの湊が恋愛で男を泣かせてしまうという構成。など、挙げればいくらでも出てくるはずです。

最後のポイントはネタバレを含むので読みたい方はドラッグして読んでください。

ネタバレ注意(読みたい方はドラッグしてね)

最後のポイントとして、中盤以降、主人公・湊の恋愛も始まるわけですが、ここからの話の落とし方も見事でした。形としては1人の人間が2人の人間と付き合っているという、いわゆる二股の状態となるわけですが、この二股を解消しなければハッピーエンドは無いわけです。そうなると、どっちかを切るしかないわけなのですが、どっちもいい奴なんですね。手っ取り早いのはどっちがをクズに描くことで心置きなく切ることができるのですが、本作ではそういう手法を取りつつも、最後にはちゃんといい奴で終わらせるという見事な落としどころを見つけてきたと思います。この辺はご都合主義的であると感じる方もいるのではないかと思いますが、私としては片方をクズとして描くところまでしか読めていなかったため、上を行かれた感があって感心してしまいました。私は好きな落としどころですよ。

 

演出が素晴らしい

先述の通り、漫画原作で結構無理のある設定なわけですが、非常に丁寧でわかりやすい演出により、ものすごい見やすい作品になっていると思います。

代表的な演出は主人公・湊のモノローグですね。モノローグはどうしても心の声として説明的だったりして妙に不自然になりがちな演出の一つだと思うのですが、本作のモノローグはコメディを交えながら、湊の心の動きを非常にわかりやすくしてくれており、秀一な演出となっていたと思います。

それと、各キャラクターがどういうキャラクターなのかというキャラ付けの演出が素晴らしかったですね。序盤から主人公・湊の部屋から城好きの歴女であるということが垣間見えますし、その後の急いで起きたのに鏡についた水滴が気になって掃除を始める辺りで、はっきりと潔癖症であるということが分かります。その後の義弟との対面で2人の間の関係があまりよくないということがはっきり分かるように本当に丁寧に丁寧に演出がこらされていたと思います。

一方で、はっきりさせない演出というのも光りましたね。具体的には義理の弟・透がギャル化した義理の姉である湊の正体に本当は気付いているのではないか?と思わせつつも・・・というはっきり答えを出さない演出です。本作の主人公はあくまでも湊であり、その周りのキャラクターたちの心情は徹底してはっきりとは示されないんですね。あくまでも湊視点ということを徹底しています。この演出により、先の展開が非常に読みづらく、最後まで楽しむことができました。

また、森七菜さんのギャルメイクも見事でしたね(笑)。正直、人の顔を覚えるのがすこぶる苦手な私はあのギャルメイクをされると、実の姉でも認識できないと思います。因みに、私がどのくらい人の顔を覚えられないかというと、部活の後輩がバイトしてる店にたまたま行った際に、部活と服が違うという理由から、本人だと気付かない程度に人の顔をいい加減に覚えています。

役者の演技も申し分ない

役者さんの演技は素晴らしかったですね。

主人公・湊を演じた森七菜さんは非常に感情豊かに表情をコロコロと変えて本当に魅力的でした。湊という潔癖症で城好きという、どこかズレたキャラに非常にマッチしていたと思います。

義理の弟・透を演じた松村北斗くんの物憂げな演技と、野口みなにだけ見せる非常に可愛い演技の二面性は見事でしたね。私としては、映画に進出してくるジャニーズってあまりいい印象が無く、本当にいい演技をするのはV6の岡田くんとか、嵐の二宮くんとかある程度歳をくってきた人のイメージだったんですけど、完全にひっくり返されましたね。

まとめ

映画「ライアー×ライアー」を観た感想を書いてきました。

本映画の良かった点・気になった点をまとめると以下のような感じです。

良かった点

話運びが神がかって上手い

演出が素晴らしい

役者さんの演技も申し分ない

気になった点

ご都合主義が過ぎる(漫画原作だから多少はね。。。)

 

実写映像化として大成功でしょう。本当に素晴らしい出来だったと思います。

原作未読でも十分に楽しめるので、ぜひ劇場で観てみてください。

 

ABOUT ME
おにぎりパン
名前:おにぎりパン 年齢:アラサー 生息地:石川県産,広島在住 職業:大学院生 趣味:旅行,映画,ラジオ