2021年公開映画

映画「花束みたいな恋をした」感想

こんにちは、おにぎりパンです。

先日「花束みたいな恋をした」という恋愛映画を観てきました。

私自身恋愛映画はあまり見ないのですが、本作は非常によくできた映画でした。

ということで本記事では映画「花束みたいな恋をした」についての感想を書き連ねていきます。

大きなネタバレは書きませんが、一応ネタバレを書く際は白文字で見えないようにしとくので、ネタバレ部分を読みたい人は記事の該当部分をドラッグしてください。

映画「花束みたいな恋をした」のあらすじ

 

あらすじ

東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。

 

 

「花束みたいな恋をした」映画ドットコム

 

映画タイトルが「花束みたいな恋をした」という明確な過去形である点に注意してほしいです。「花束みたいな恋」でも「花束みたいな恋をする」でも「花束みたいな恋をしたい」でもなく「恋をした」という明確な過去形を用いてます。

そうです。本作は過去の「花束みたいな恋」を描いた作品であり、現在ではその恋が終わってしまっているということをタイトルに書いてしまっているんですね。このことがネタバレなのかと言われれば、若干のネタバレかもしれませんが、映画の初め20分でわかってしまうことなので、気にせず書いちゃいました。

私は恋愛映画にあまり関心が無く、あまり見ないのですが、本作はかなり楽しめました。昨年公開の「罪の声」は個人的には昨年のBest of 邦画だと思いますが、その「罪の声」を撮った土井監督が本作でもメガホンを握っています。罪の声にも見られた丁寧な演出が本作ではさらに洗礼されていました。

細かい感想は次項で書いていきます。

映画「花束みたいな恋をした」の感想

映画として非常によくできた作品

一方で、恋愛映画としては恋愛映画にありがちな超展開や劇的なドラマティックが無く、非常にリアリティのある作品でした。一般的な恋愛映画が好きな人から見ると、全体的に平坦なストーリーラインが退屈に感じるかもしれないですね。

菅田将暉演じる麦と有村架純演じる絹が出会って恋をして別れる話なので、恋愛映画だからといってデートで見に行くと少し暗い雰囲気になっちゃうかもしれないのでご注意ください。ただ、最終的に別れるからと言って、本作の終わりが重いかと言えばそんなことはないので、安心して見られます。

個人的には2019年にアダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンが主役で公開されたNetflixオリジナル映画の「マリッジ・ストーリー」を思い出しました。マリッジ・ストーリーはマジで面白いです。ぜってぇ観てくれよな!

「マリッジ・ストーリー」メインビジュアルNetflix映画「マリッジ・ストーリー」

 

「マリッジ・ストーリー」映画ドットコム

NetFlixはこちらからどうぞ

細かい点は以下に書いていきます。

菅田将暉、有村架純の演技が抜群にいい!!

本作で主演を務めた菅田将暉さんと有村架純さんの演技が素晴らしいですね。

本作は2015年の出会いから、2019年の破局、そして2020年の偶然の再開を描いているのですが、時系列に沿ってほぼ順撮りで撮影されたそうです。その効果なのか、どの場面においても2人の距離感が非常にリアルに撮影されていました。

どこまでもリアルな話

本作は恋愛映画にありがちな超展開や劇的なドラマティックがほとんど排除されており、本当に我々一般人がする恋愛を描いたような作品です。

その点が退屈に感じる人もいるかもしれませんが、私はどこまでも生々しくリアルな恋愛を描いた本作は非常に良かったと思います。

そのリアルさの演出として、物語の舞台となる2015年~2019年に流行っていたり、実在するゲームや作家、サービス、お店などのサブカルチャーが実名でバンバン出てきます。本作で描かれた時間と同じ時間を生きた私たちには、本作がフィクションではなく私の生きるこの世界と地続きにあるのではないかと錯覚させる非常にいい演出だったと思います。

非常に丁寧な演出

何度も書きますが、本作はどこまでもリアルな恋愛を描いており、物語が全体的に平坦な印象を持ちます。しかし、それを補って余りある丁寧な演出が画面を飽きさせないのは土井監督の手腕だと思います。

具体的には映画冒頭から二人が付き合いだすまでのお互いのモノローグが非常に面白いですね。ちょっと周りには理解されにくいマニアックな部分を互いに共有しているということを、視聴者である我々にだけ教えてくれる面白い演出でした。「こいつら早く付き合っちゃえよ(まぁ、付き合うんですが)」と画面の外から言いたくなるような甘酸っぱい神演出だったと思います。非常にテンポが良かったのもGoodでした。

他にも先ほども書いたように、実在する人物やサービス、ゲームなどの名前をバンバン出していくスタイルは本当に友達の恋愛話を聞いているようなリアリティを映画にプラスできて 非常にいい演出だったと思います。

最後のはネタバレになるので読みたい方は以下をドラッグしてください

ネタバレ注意(読みたい方はドラッグしてね)

最後に過去を反芻させる演出ですね。こちらは印象に残ったのが映画冒頭のイヤホンを共有するカップルにダメ出しをするシーンとラストのファミレスでの別れ話のシーンですね。

両方過去を反芻するシーンですが、受ける印象は180°違いましたね。

特に冒頭のシーンは時系列的には過去を反芻しているシーンなんですが、映画的には一番最初のシーンになるので我々には初めてのシーンになります。そして、お互いのモノローグ演出のように(こちらは声に出してますが)交互に同じことを言っていくのは非常にコミカルで面白い印象を与えたと思います。

一方で、ラストのファミレスのシーンでは、恋の始まりの店なのにあの時の席は埋まってて別の席に通されて、その時点でなにか歯車が狂ってしまったような感じを想起させ、奇しくもあの思い出の席に座ることになるのが、昔の自分たちを想起させる初々しい男女。そこに重なる4年前の自分たち。しびれますね。非常に切ないシーンで、私の恋愛映画史上屈指の名シーンになったと思います。多少ケチをつけるなら、カップルのやり取りが少し長すぎるかなぁ。いずれにしても、あのシーン、あの演出、あの演技、すべてが完璧にハマった最高の出来栄えだと思います。

まとめ

映画「花束みたいな恋をした」を観た感想を書いてきました。

本映画の良かった点・気になった点をまとめると以下のような感じです。

良かった点

映画として完成度が高い

菅田将暉、有村架純の演技が素晴らしい

演出が神

気になった点

恋愛映画としてはリアリティ路線で全体的に平坦な構成。私は好きだが、退屈に感じる人も多いと思う

 

恋愛映画があまり得意ではない私には非常に刺さった作品でした。

どこまでもリアルな恋愛を描いているのが良かったと思います。

デートで見るには不向きかもしれませんが、映画としての完成度は文句なしの一級品なので、ぜひ劇場で観てもらいたいです。

 

ABOUT ME
おにぎりパン
名前:おにぎりパン 年齢:アラサー 生息地:石川県産,広島在住 職業:大学院生 趣味:旅行,映画,ラジオ