「クラリネット?それって笛?ラッパ?」
私が、23歳くらいの時に言って、周囲の楽器経験者から総スカンを食らった言葉だ。
周囲といっても、研究室の同期の女の子(高校吹奏楽部)、同期の男(高校・大学吹奏楽部)、後輩の女の子(高校軽音楽部)の3人だけど。
ことの経緯はこうだ。
研究室内の軽い雑談で、楽器やってた組みが何の楽器をやっていたかを話していた。
後輩(元軽音楽部)「私は軽音楽部でベースやってました。」
私の心の声(あぁ、ベースね。形状だけならエレキギターと同じ形のやつね)
同期男(元吹奏楽部)「僕はピアノだよ」
(それは知ってる。前に聞いたから。)
同期女(元吹奏楽部)「私はクラリネットやってた」
私の心の声(これも知ってる。前に話してた。)
私「そういえばクラリネットってどんな楽器なん?吹くやつやろ?笛なん?ラッパなん?」(タイトル回収)
当時の私のクラリネットに関する知識なんて、「なんか長かった気がする」「ドとレとミの音が出ないやつ」くらいの認識だった。(最終的には全部出なくなっててワロタwww)
正直どんな音がするのかも知らないのだ。
それに、私は吹いて音を出す楽器は「笛」か「ラッパ」のどっちかに分類されるのだと思っていた。(正直今でも思っている)
私の分類では、シュッとしてるのが「笛」、先っぽが広がってるのが「ラッパ」。
そう伝えたら、その認識は間違っていると全力で言われた。
奴ら曰く「そもそも笛とラッパって分類はあまりしない。木管楽器か金管楽器で分類する」とのことだ。
もっと言うと、ラッパって一般的にはトランペットのことを指すらしい。(そうなの?)

なんか、「木管楽器」とか「金管楽器」とか難しいことを言われてもわからない。
木製か金属製かの違いかと思ったら、意外とそうでもないらしい。
「???」
首をかしげる私。
難しいよ、楽器の分類。
そこからはテストが始まった。
同期の女の子が、楽器の画像を見せて、私が笛かラッパかを答えるテストだ。
「サックスはラッパ」

「フルートは笛」

「トロンボーンはラッパ」

「ホルンはラッパ」

「ピッコロはナメック星人」
(※ピッコロという楽器があります。小さいフルートです。笛です。)

「チューバはラッパ」

「リコーダーは笛」

いろんな画像を見せられて、ズバズバと笛とラッパに分類していく私。
蓮舫もびっくりな仕分けっぷりだったはずだ。
その時、ある画像で私の回答が詰まる。
そう、クラリネットだ。

「こいつがクラリネットか・・・。なんやコイツ・・・。シュッとしてるくせに先っぽが広がっているだと・・・。」
困惑する私。
声を震わせながら私は答えた。
「ど、どっちかといえば、笛かな?いや、でもラッパ成分も結構強い・・・。う~ん、これは笛!!」
あの時の同期の女の子の勝ち誇った顔を忘れはしない。
次に彼女が「これは?」と言って見せてきた画像は次のようなものだった。

この時、私はこの楽器がの名称を知らない。
堂々と答える私
「これはどう見てもラッパ。サックスの仲間やろ」
そう、どう見てもラッパなのだ。
100人に聞けば100人がラッパと答えるだろう。(はたしてそうだろうか?)
すると同期のY女子は意地悪く言い放ったのだ。
「これはバス・クラリネットだよ?これもクラリネットだよ?さっきクラリネットは笛って言ったよね?」
この時、私は自分が決定的なミスを犯してしまったことに気が付いたのだ。
そう、クラリネットはラッパなのだ!!
しかし、時すでに遅し。
私は山田女史の策略にまんまと乗せられ、クラリネットを笛認定してしまっていた!!
素直に敗北を認める私。
みんな、知っていたか?
クラリネットはラッパである!!(ドドン!!)
こんな、楽器に疎い私だが、おすすめの漫画があるから紹介したい。
今、かなり熱いジャズ漫画「BLUE GIANT」とその続編「BLUE GIANT SUPREME」である。
楽器弱者でも楽しめるし、何より “熱い” 。
でも読んだからといって、楽器がうまくなるわけでもないし、詳しくなるわけでもない。
でも面白いからぜひ読もう!
以上!終わり。
追伸
どうやら、全否定された私の「笛」or「ラッパ」分類法は完全な間違いではないらしい。
私が吹奏楽部どもに言われた「木管楽器」と「金管楽器」という分類方法だが、木管楽器と金管楽器は「音」の出し方で以下のように分類されるようだ。
木管楽器:奏者の唇の振動によらない方法で音を出す管楽器の総称 ≒ 笛
金管楽器:奏者の唇の振動により音を出す管楽器総称 ≒ ラッパWikipedea「木管楽器」「金管楽器」 より
(私の「シュッとしてるか」「広がっているか」による分類はどうやら間違っているようだ。)
この分類で判断すると、クラリネットは木管楽器なので「笛」ということになるらしい。
ちなみに、サックスも木管楽器に分類されるので、「笛」という扱いになるらしい。
というか、唇の振動で音を出すってのが、まったく理解できないんだが。
楽器って難しいなぁ。
今度こそ終わり!!